「どうすればやる気が出ますか?」よく聞かれます。 結論から言いますと、やる気のない人を変えるのは容易なことではありません。特に何の目標も持たない、勉強嫌いな子のモチベーションを上げるのは、極めて困難なことです。
私自身、塾長としてどうすれば塾生にやる気を起こさせることができるか、常に自問自答しています。 しかし、最近気づいたことは、やる気のある塾生の周りの塾生は自然とやる気が出てくるということです。それは、強い炎に紙を近づけると、火が移り燃えてしまうことと同様であると感じました。 つまり、その炎が強ければ強いほど、近くのものはよく燃えます。ただし、塾生の場合、様々な性格の者がおり、一筋縄ではいきません。乾いた枝のようにあっという間に燃える者もいれば、濡れた段ボールのように中々燃えない者います。それでも、日に当てて時間をかければ、いつか必ず燃えていきます。 それまで辛抱強く待つということも大切です。
「勉強しろとか、宿題終わった?」と子供に聞くことは、段ボールに水をかけていることと同じことです。大切なことは、太陽の日に浴びせ、じっくりと乾くまで待つことです。時として、二重三重に積み重なった段ボールのように、中々乾きの遅い塾生もいます。しかし、乾くのに時間がかかったとしても、一旦火が付けば長くよく燃えることもあるものです。 私はそう信じています。
「焦(あせ)る」とは焦(こ)げるとも読めます。焦ってイライラしている状態は、焦げていて、燃える前の状態ということです。燃え始めるまでもう少しかもしれませんし、しばらくの間、くすぶるかもしれません。それは、本人も含め誰にも分かりません。だから、周囲も本人も焦り、イライラするのです。
繰り返しになりますが、大切なことは、燃え始めるまで、じっと「待つ」ことです。ただし、燃えやすい場所にそっと持っていくのも悪くないかもしれません。燃え盛る炎に近づければ、一瞬で燃えることもあります。
「焦(あせ)らない、でもあきらめない」 by 斎藤茂太
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